和ブーム到来!和服・着物・浴衣に合う帽子は?
2021/10/27
- 帽子コラム
和食、和紙、昭和レトロ、和柄のアイテムなど、この頃巷で「和ブーム」が止まりません。その流れはファッション業界にも及び、和服・着物・和装の良さが再認識されています。
そこで今回は、「和服・着物に合う帽子」「浴衣に合う帽子」について考えてみました。
世界でも、日本国内でも、「和」が空前の大ブーム
日本の和食(日本食)が、ユネスコ無形文化遺産に登録されたのをきっかけに国際的なブームを巻き起こしたのは記憶に新しいところですが、その翌年には日本の和紙もユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、現在に至るまで世界的な「和ブーム」が続いています。
一方で国内では、若者を中心に空前の昭和レトロブームが到来。大人世代にはリアルに懐かしい、若者世代には見たことがないのに郷愁がある、そんな新感覚が注目されています。
例えば、「純喫茶」「レトロ喫茶店」をキーワードに、一昔前の雰囲気が漂う喫茶店が人気。SNSでは、どこか懐かしいクリームソーダや、固めのカスタードプリンなどの画像(写真)が話題を集めています。
この他にも、古き良き老舗の銭湯や、スマートフォン(スマホ)全盛時代にあって、あえてレコードやカセットで音楽を聴くアナログな世界にも、人々の関心が集まっています。
極めつきは、日本の大正時代を舞台にした漫画・アニメ「鬼滅の刃(きめつのやいば)」。この作品の大ヒットを受けて、市松模様をはじめとする和柄も大変人気です。
こうしたトレンドの中で、ちょっとした小物に和風のものを取り入れたり、着物、浴衣、作務衣などの和服(和装)を楽しむようになった方も少なくないのではないかと思います。
そこで次のブロックでは、着物・浴衣といった和風の装いに似合う帽子コーディネートをご紹介します。
和服・着物・浴衣をおしゃれに見せる帽子コーデ
- 和服・着物に合う定番の帽子は?
- 夏の浴衣に合う帽子は?
- 男性が着物に合わせるなら
- 女性が着物に合わせるなら
和服・着物は日本人にとって伝統的でクラシックな服装でもあるので、メンズ(男性もの)、レディース(女性もの)を問わず、合わせる帽子も「レトロ」を意識するといいでしょう。
例えば夏なら、カンカン帽。トップとツバがともに平らになった形状に、どこか懐かしい雰囲気があります。元々、英語ではボーターハット、フランス語ではキャノチェと呼ばれ、明治時代以降に日本に入り、大正時代~昭和初期にかけて大流行したということで、和装との相性は抜群です。
そして冬なら、フェルト素材で、平たいトップの形状がカンカン帽に似ているポークパイハットや、逆にトップに丸みのあるボーラーハットがおすすめです。特に山高帽とも呼ばれるボーラーハットは、クラシカルな雰囲気があるので和装とよく合います。
上で紹介したカンカン帽は、麦稈真田と呼ばれる素材を使った麦わら帽子の一種なので、夏の浴衣にもばっちり合います。
カンカン帽のかっちりハードな質感や、少し浅めのかぶり心地が苦手な方であれば、パナマハットやストローハット(麦わら帽子)をおすすめします。
こちらであれば、ツバの長さやスタイル、色にも豊富なバリエーションがあるので、専門の帽子屋さんで浴衣の柄に合うお好みのものを選べるでしょう。
メンズ(男性もの)の着物は落ち着いた色柄のものが多いので、シンプルなキャスケットやハンチングを合わせるだけで、大正時代風の書生スタイル・文士スタイルが完成します。
また「バイカー」と呼ばれる学帽のような雰囲気のあるキャップも、書生スタイルに合います。
レディース(女性もの)の着物は華やかな色柄のものが多いので、カラーバリエーションが豊富なベレー帽などを合わせるとおしゃれです。ベレー帽にはふんわり柔らかいイメージもあり、着物の色柄とのバランスを意識すると、コーディネートする楽しみが広がるでしょう。
またボーラーハットも、女性が着物に合わせるなら、明るい色合いのものをおすすめします。