リーズナブルだけど快適!ウール素材の帽子
2022/01/13
- 帽子コラム
帽子の素材には様々なものが使われています。綿やポリエステルといった衣類に使われるものや、紙や藁など繊維を使用したもの、そして動物の毛を使用したフェルト素材などがあります。
動物の毛の素材の中でも、ポピュラーで扱いが比較的安定しているものといえば、ウール(羊毛)です。ウール素材を使った帽子は多岐に渡り、帽子のタイプにも様々なものに使われています。
そこで、今回はウールの帽子についての説明と、取り扱いの方法などもご紹介させていただきます。
ウールってなに?
羊毛だけがウールと思われがちですが、実は「アルパカ」や「カシミヤ」などの毛もウールの中に含まれます。実際には、ウール以外の毛が使われている場合は使われている毛の名称が記載されているので、ウール=羊毛となっています。
ウールと表記されている毛は主にメリノ種と呼ばれる羊から採取されるもののことをいいます。羊の毛は毎年生えるため、再生可能な繊維ともいえます。
ウール繊維の周囲に重なった小さな鱗状のキューティクルスケールの下に湿気が入り込むことで、繊維は「呼吸」をし、ウールの「クリンプ(捲縮)」によって空気を閉じ込め、寒い外気や暑さなどを遮断する空気の層を作ることで、吸放湿性を持ち、温かく涼しいといった利点を備えた素材といえます。
ウール繊維のその他の特徴として、耐久性がありしわになりにくく、防水性と汚れにくさも備えているため汚れも落としやすく、日常使いに対する利点があります。
ウール素材の帽子の日常のメンテナンス
上記をお読みになって、お気づきの方もいらっしゃることでしょう。
ウール(特にメリノウール)は日常使いに適した素材ですので、多くの帽子の素材として使われています。
ウール素材の帽子は寒い季節には蒸れずに暖かく、快適にお使いいただけます。
お気に入りのウール帽子を長くお使いいただくために、日々のちょっとしたメンテナンスのコツをお伝えします。
- ブラッシングで表面のほこりや汚れを落としましょう。表面のほこりを落とすだけで見た目も変わります。
- 使用後は陰干しして、付いた臭いや湿気など逃がしておきまょう。
- 連続での着用は避けましょう。一日使ったら一日休ませることで、繊維が自然に回復していきます。
ラベル表示に洗えるマークがある場合は?
ニット帽など洗えるマークがある場合は、手洗いでの洗濯が可能です。
洗えるウールの手洗いの方法
- ぬるま湯にウール用洗剤(おしゃれ着衣類洗剤)を加えます。
- 汚れ具合に応じて数分漬け置きします。
- ぬるま湯ですすぎます。
- 最後に冷水ですすぎます。
形崩れと色あせを防ぐ意味でも、干す際は日陰で平干ししてください。
クリーニング表記のものは、クリーニング店にお願いしましょう。
ウエットクリーニング表記のものもありますが、自宅で洗えるマークではありませんので、ご注意ください。
毛玉の除去には、スピーディーに取れる電動タイプの毛玉取りもありますが、生地への負担なども考慮して、ブラシタイプの毛玉取りブラシをおすすめします。
ウール素材の帽子はこちらから帽子専門店「時谷堂百貨」