抗がん剤による脱毛対策に！医療用帽子・室内用帽子
2022/01/19
- 帽子コラム
現在、一般的に行われているがん（癌）の治療法は、主に「手術療法」「化学療法（薬物療法）」「放射線療法」の3つ。抗がん剤によるがん治療（癌治療）は、2番目の「化学療法（薬物療法）」に属しますが、これを行う際につきものなのが、抜け毛・脱毛です。
そこで今回は、抗がん剤（抗癌剤）の副作用による脱毛対策に使える、レディース（女性）におすすめのウィッグ（かつら）、レディース（女性）にもメンズ（男性）にも嬉しい帽子についてまとめてみました。がん治療・抗がん剤の副作用として見られる脱毛とは？
抗がん剤によるがん治療（癌治療）を行う場合、薬剤の副作用による頭髪の脱毛が気になりますね。なぜ抗がん剤を使うと毛が抜けるのでしょうか？
抗がん剤は分裂・成長が活発な細胞に強く影響します。発毛に関係する細胞は分裂・成長のスピードが速く活発なため、抗がん剤の影響を受けやすく、その結果として体毛が抜けるという現象が起こります。
体毛の中で最も影響を受けやすいのは髪の毛（頭髪）ですが、まゆ毛、まつ毛、鼻毛、陰毛が抜ける場合もあります。
また脱毛の程度は、使用する抗がん剤の種類や量によって異なり、個人差も見られます。
時期としては一般的に、治療開始後2～3週間で脱毛の症状が出はじめることが多く、1～2ヶ月くらいで全て抜けることもあります。しかし抗がん剤の副作用による脱毛は、あくまでも一時的な症状です。
個人差はありますが、多くの場合、抗がん剤治療の終了後1～2ヶ月で新しい髪が生えはじめ、2～10ヶ月ほど経過すると、ほとんど回復するといわれています。髪質は、治療前と変化する場合もあります。
抗がん剤によるがん治療では、急に髪が抜けることが多いため、なぜか分からずショックを受けてしまう方もいらっしゃいます。前もって十分な情報を集め、精神面での心構えや抜けはじめた場合の備えをしておくと安心できるでしょう。
※抗がん剤の影響には個人差があります。詳細につきましては、必ず医師・看護師等にご相談ください。
抗がん剤による脱毛にはウィッグ（かつら）や帽子を
抗がん剤の影響による脱毛は避けられないとしても、様々な工夫をすることで心身のダメージを和らげることは可能です。脱毛はあくまでも治療中の一時的な症状であることを踏まえた上で、対策を考えていきましょう。
まず抗がん剤治療が始まる前に、あらかじめ髪を短くカットしておくと、抜け毛の量が少なく感じられ、精神面での不安を軽減させることができます。
脱毛の症状が現れると、つい外出するのも億劫になりがちですが、ウィッグ（かつら）、医療用帽子（室内用帽子・ケア帽子）などが心強い味方となってくれます。またバンダナ、スカーフなどもいいでしょう。帽子などをかぶることで頭皮の保護・保温にも役立ちます。
医療用とされるウィッグ（かつら）には、治療中敏感になりがちな肌を考慮して裏地が綿（コットン）などのソフトな素材になったものや、脱毛による頭囲サイズの変化に対応したアジャスター付きのものなどがあります。
医療用帽子（室内用帽子・ケア帽子）は、ウィッグ（かつら）よりも着用感がラクで価格も安く手に入ります。治療開始前に2～3枚用意し、その後肌ざわりやフィット感などの好みや必要性に応じて買い足していくといいでしょう。
脱毛の初期には、インナーキャップと呼ばれるヘルメットの下にかぶるような薄手の帽子もあると便利です。インナーキャップは外出時等に、ウィッグ（かつら）やその他のおしゃれ帽子をかぶる際の下地として、頭皮を保護する役割も果たしてくれます。
経験者の話によれば、「治療中は頭皮が敏感」「髪がないと地肌丸出しで寒い」「家族にも坊主頭を見せるのには抵抗がある」などの理由から、在宅時には就寝時も含めて、入浴する時以外はずっと室内でもかぶれる帽子を着用していることが多いそう。やはり一日中かぶっていても負担の少ない、肌ざわりのいい素材のものが適しているようです。
室内用帽子として活用できるサマーニット（夏用帽子）
主にコットンやシルクなどの素材を使い、薄手で通気性よく、サラッと蒸れにくい仕様に仕上げられたニット帽は、通称サマーニット（夏用帽子）などと呼ばれ、春夏秋冬のオールシーズンで活躍します。
例えば、お店の店員さんなどで、普段屋内にいるので防寒用途ではないが、ニット帽のシルエットが好きなので一日中かぶっていたいという方や、日常のシーンでのちょっとした寝癖隠し・汗止めなどの目的で使いたいという方などに、特におすすめのアイテムです。
こうしたサマーニット（夏用帽子）は、抗がん剤によるがん治療中の室内用帽子としても活用できるのではないでしょうか。闘病中であっても、いやむしろ闘病中だからこそ、海外ブランドも含めたおしゃれな帽子で気分を上げていきたいものですね。
