防寒性・保温性もバッチリ! 素材別おすすめ冬帽子の魅力と特徴
2024/02/06
- 帽子コラム
帽子は、冬のコーディネートでオシャレな雰囲気を演出するのに欠かせないアイテムですが、やはり防寒性・保温性も重要なポイントになります。
そこで今回は、寒さの厳しい冬場に着用する帽子に用いられる素材をキーワードに、防寒性・保温性にも優れる、おすすめの冬帽子の魅力と特徴についてご紹介します。
【フェルト】フェルト素材を使った帽子は秋冬の正統派
フェルトとは、動物の毛を縮絨(しゅくじゅう)加工してシート状にしたもののこと。繊維を織らないことから「不織布」とも表現されます。
フェルト素材を使ったフェルトハットは、帽子の世界においては、春夏のパナマハット(パナマ帽)と対をなす秋冬オシャレの正統派です。
フェルトハットに使われる主な獣毛は、ウール、ラビット、ビーバーの3種類。そのうち、ラビットファー、ビーバーファーで作られるフェルトは「ファーフェルト」と呼ばれています。
フェルトハットは、その希少価値の高さから、一般に、1番目がビーバーで最高級、2番目がラビット、3番目がウール、と順位付けされています。
ウールフェルトハットの商品一覧はこちらラビットファーフェルトハットの商品一覧はこちら
ビーバーファーフェルトハットの商品一覧はこちら
【コーデュロイ】保温性に優れた秋冬カジュアルの定番
コーデュロイとは、パイル織物の一種で、畝(うね)があり起毛した、主に綿素材の織物です。
コーデュロイといえば、凹凸感がある畝(うね)が特長です。生地表面には毛羽が見られ、これが空気を蓄えるため、保温性に優れています。
独特の起毛感があるので、コーデュロイ生地の帽子は見た目にも暖かで、いかにも秋冬に活躍しそうな雰囲気があります。
コーデュロイ生地は、日本では「コール天(コールテン)」とも呼ばれます。由来は、畝を示す「cord」と、ビロードの和名である「天鵞絨(てんがじゅう)」を合わせたものとされています。
コーデュロイ生地使用 帽子はこちら【ツイード】ハリスツイードに代表される厚手の生地
ツイードは、イギリス・スコットランド地方を発祥とする毛織物の一種です。
スコットランド産の太く短い羊毛を、手織りで平織りか綾織りにし、ざっくり粗く厚手に仕立てられた、防寒性に優れた織物のこと。
糸を先染めすることで、独特の風合いや模様が入ることが特徴です。
また長い時間をかけて使い込むことで、次第に柔らかさが増し、生地の風合いにも味と雰囲気が出るなど、変化していくおもしろさがあります。
伝統的なツイードのうち、ハリスツイード、ドネガルツイード(ドニゴールツイード)、シェットランドツイード、チェビオットツイードは、4大ツイードと称されています。
帽子素材には、ハリスツイード、ドネガルツイード(ドニゴールツイード)がよく使われます。
ハリスツイード特集はこちら【レザー】使い込むほどに味が出る天然皮革素材
英語のレザー(leather)は本来、天然皮革のみを指しますが、日本における「レザー」には、天然皮革のほか、合成皮革・人工皮革までを広く含む場合があります。
天然皮革のレザーは、使い込むほどに手になじみ、エイジング(経年変化)を楽しむことができることが特徴で、定期的にお手入れすると長期間使用できます。
帽子素材となる天然皮革としては、牛革(カウレザー)、羊革(シープスキン)を中心に、少し珍しいところでは、豚革(ピッグスキン)、山羊革(ゴートレザー/ゴートスキン)などが用いられます。
牛革のうちカーフレザー、羊革のうちラムスキンは、それぞれ子牛、子羊の皮を使用したもので、特に柔らかいことから高級素材とされています。
また一方で、動物愛護的な観点から、合成皮革・人工皮革のレザーが支持される場合もあります。
レザーキャップの商品一覧はこちら【ニット】冬のニット帽は耳までおおえる防寒性が魅力
ニット帽(ニットキャップ)とは、ニット素材を編み込んで作られた帽子の総称で、ビーニー、ワッチキャップとも呼ばれます。
用いられる素材は、主にウール、コットン、アクリル、ポリエステルなど。冬の帽子という印象が強いかもしれませんが、薄手に通気性よく作られているものもあり、夏場や屋内でかぶれるニット帽も多く存在しています。
冬の帽子としてのニット帽の魅力は、耳までおおえることではないでしょうか。同じく耳をおおえる帽子としては飛行帽(フライトキャップ/パイロットキャップ)がありますが、ちょっと大仰な雰囲気があるかもしれません。
その点ニット帽はなじみのある形状であり、メンズ、レディース、年齢を問わず、気軽に取り入れやすいアイテムとなっています。
ニット帽の商品一覧はこちら