どうする?パナマハット(パナマ帽)の決め方とメンテナンス
2024/05/27
- 帽子コラム
素材に天然トキヤ草(パナマ草)を用いた「本パナマ」と呼ばれる帽子・パナマハット(パナマ帽)は、夏のファッション、メンズスタイルの定番アイテムですね。
そこで今回は、夏のファッション、メンズスタイルに欠かせない、パナマハットの「決め方」(かぶりこなし方)と「メンテナンス」(お手入れ方法)のコツについてまとめてみました。
パナマハットの決め方(かぶりこなし方)のコツは?
パナマハット(パナマ帽)の決め方(かぶりこなし方)のポイントの一つは、サイズ感を意識することです。洋服などと同じように、サイズ感の合っていない「きつい帽子」や「ぶかぶかの帽子」は、見た目の印象が悪く、かぶり心地も不快になってしまいます。
パナマハット(パナマ帽)のサイズを微調整したい場合は、「サイズ調整テープ」「汗止め消臭・制菌ライナー」を使う方法がおすすめです。
「サイズ調整テープ」は、文字通り、帽子のサイズを調整するためのテープです。スベリ(帽子内側の額の当たる部分の布)の裏側に貼ることで、例えば60cmの長さのテープなら約1cm帽子サイズを詰めることができます。
一方の「汗止め消臭・制菌ライナー」は、本来は汗染みや皮脂、化粧品や整髪料などの汚れから帽子を守るアイテムになりますが、その厚みの分、ショートサイズのライナーを使えば約0.5cm、ロングサイズのライナーを使えば約1cm、帽子のサイズを小さめに調整できます。
また、パナマハット(パナマ帽)を取り入れた、おしゃれなコーディネートを完成させるポイントの一つとして、色合わせがあります。
色合わせのコツは、ジャケットの色、ネクタイの色(ノーネクタイの場合はシャツの色)のいずれかを、帽子の帽体(本体)の色もしくはリボンの色に合わせる(拾う)こと。このポイントを押さえることで、簡単に統一感のあるおしゃれなコーディネートに仕上がります。
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パナマハットのメンテナンス(お手入れ方法)は?
パナマハット(パナマ帽)は水に弱く耐久性が低いため、一部の布帛ソフトハットのように洗濯することができません。そのため長く使うためには、日常的なメンテナンスが必要です。
日常的なメンテナンスは、以下のような手順で行います。
まず、汗や汚れた箇所は、その部分のみ固く絞った濡れタオルで軽く叩くようにして丁寧に拭き取ります。
次に、乾いたタオルで水分を十分に拭き取ります。そして、全体の型を整え、風通しのよい場所で陰干しします。
パナマハット(パナマ帽)は夏場に用いるアイテムであるため、汗染みが大敵です。そのため、上の項目でも紹介した「汗止め消臭・制菌ライナー」の使用をおすすめします。
雨天時の防水対策として、防水スプレー・撥水スプレーなどの使用を推奨するサイトなどもあるようですが、帽子専門店である当店・時谷堂百貨としては、素材の変質や劣化、通気性が悪くなるなどのリスクが想定されるため、防水スプレー・撥水スプレーなどの使用を推奨しておりません。
雨などで激しく濡れてしまった場合には、まず乾いたタオルを帽子の内側にあて、約10cm離してドライヤーの弱モードで温風をあて、生乾き程度まで乾かします。この際、繊維が劣化しないよう乾かし過ぎないことがポイントです。そして最後に、日常的なメンテナンスと同様、全体の型を整え、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
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