コットンのセットアップスーツに合わせるメンズ帽子の選び方!

ライター:松はじめ

コットンのセットアップスーツ

春にさらっと着こなしたいのが、コットンのセットアップスーツですね。
上下セットアップで揃えて着るのも1つですし、ジャケット単品でデニムに合わせたり、チノパンとしてパンツ単品で合わせられるのもこういったセットアップのスーツの特徴です。
コットンのセットアップスーツには、どのような帽子を合わせたら良いのでしょう?

  • コットンジャケットやセットアップスーツを格好よく着こなしたい、合わせやすい帽子が知りたい
  • コットンスーツのコーディネートで失敗したくない

そんな方へ、本日はコットンのセットアップスーツに合うメンズ帽子やコーディネートについて解説いたします。

■コットンのセットアップスーツの特徴

コットンのセットアップスーツは、上下合わせてコーディネートするという点ではスーツのように揃っていて合わせやすいのが特徴です。
面倒なコーディネートを考える必要もなくなり、かつ統一感があるので、失敗しないコーディネートとなります。
そんなコットンのセットアップスーツは、軽やかな素材感で、程よいカジュアル感が出るのが特徴です。
スーツだと、ウールなどの素材がほとんどですので、つるんとしていて硬い印象になってしまいがちですが、コットンだと印象を緩くします。

■コットンのセットアップスーツに合う帽子1

パナマハット

コットンのセットアップスーツに合うパナマハット

合わせやすい帽子として一番にご紹介するのが、パナマハットです。
パナマハットは、春夏の帽子といっても過言ではなく、トキヤ草と呼ばれる素材を編んで作られる、歴史あるメンズの帽子です。
コットンのセットアップスーツにもいろいろな色がありますが、主にベージュやネイビーなどをお持ちの方が多いのではないでしょうか?

特に春らしく軽やかなベージュのコットンのセットアップスーツに合わせたいのが、ホワイトやオフホワイト、ベージュといった同じような色合いのパナマハットです。
コットン自体のリラックスした雰囲気と、リゾートを連想させるパナマハットは素材としての相性も抜群で、カラーコーディネートも難しくありません。

キャスケット

Irish Linen Hudson(アイリッシュリネン ハドソン)チャコール

次にご紹介するのが、キャスケットです。
キャスケットとは、トップを中心に放射状に8枚のピースを張り合わせてあるデザインのメンズ帽子で、少し丸みがあります。カジュアルで独特なかわいらしさがあるのが特徴です。ハンチングよりもふっくらしています。

春夏のメンズのキャスケットの素材としては、リネンなどのリラックス感の出る素材が多いことも相性を高めています。

■コットンのセットアップスーツに合わない帽子

Cap KARAMI Mesh(キャップ カラミメッシュ) D1680 ベージュ

難易度の高い帽子が、ベースボールキャップです。
ベースボールキャップはスポーティーなアイテムですから、スーツのようなトラッドな形をしているコットンのセットアップスーツと合わせるアイテムではありません。
あえて違うコンセプトのアイテム同士を合わせるファッションスタイルはオシャレなのですが、これは上級編。一歩間違うと痛い・・・という印象を与えかねません。
パナマハット、キャスケットなどの相性が良い帽子を合わせて、さらに上級にチャレンジしてみようという場合には、ベースボールキャップなどの異なるコンセプトの帽子にもチャレンジしてみてください。

■コットンのセットアップスーツ着こなしのポイント

着こなす色々なポイントがあります。
ここではコットンのセットアップスーツのコーディネートについて解説していきます。

・ニットタイをプラス

ニットタイをプラス

ノータイでも良いのですが、ニットタイを巻いてみるスタイルです。
ノータイスタイルはクールビズですっかりお馴染みになりましたが、ご存知の通りスーツにはネクタイというのが元々のスタイルです。
スーツの形に、ネクタイを巻くことでバランス良く見えるように設計されています。
そこでいうと、ネクタイというアイテムをうまく活用することで、あなたの顔周りを華やかにして、周囲のノータイの方と差をつけるポイントになるわけです。

とはいえ、普通のスーツ用のシルクのタイだと仕事っぽい・・・

そんな時に重宝するのがニットタイです。
ニットタイは編み目が個性的なイメージを与え、きちっとしすぎていない緩さがコットンのセットアップスーツと抜群の相性です。
太さも細いものが多く、カジュアルな印象を出せます。

先ほどパナマハットをご紹介しましたが、パナマハットにはリボンが巻かれているタイプの帽子が多いので、ニットタイの色と、帽子のリボンを合わせてみるのも1つです。
色数は多過ぎず、3色にまとめると統一感があってファッション中上級者に見えるポイント。ネクタイの色とリボンの色を合わせることで余計な色数も増えず、それだけでマイナス点が減っていきます。

・ローファーをプラス

ローファーをプラス

オシャレは足元からといいますが、コットンのセットアップスーツのような軽やかなアイテムには、ローファーという靴を合わせてみてはいかがでしょう?

ローファーというのは、紐を結ばない状態で履ける靴。
ペニーローファーやタッセルローファーという種類があります。
ローファーとは怠け者という意味で、革靴なのに敢えてルーズな雰囲気を作れます。

ブラウンやネイビーのスエード素材のローファーなどを、できるだけソックスが見えないようにくるぶしソックスなどを活用して履いてみるのはいかがでしょう?

・スニーカーをプラス

ローファーは少しキザすぎると抵抗がある方は、スニーカーがおすすめです。
黒か白のなるべくシンプルなレザースニーカーを選べば、喧嘩しないのはもちろんですが、ラフ過ぎないカジュアルさが出せます。

最近ではビジネスとはいってもコワーキングスペースなどで仕事をする際に、コットンのセットアップスーツにスニーカーを合わせているビジネスマンも珍しくありません。

■まとめ

いかがでしたか?コットンのセットアップスーツに合わせるコーディネート事例についてご紹介いたしました。

コットンのセットアップスーツはユニクロなどでも春になると必ずといっていいほど販売されるマストアイテム。
スーツでは硬すぎるかな?というシーンで、上下揃っているので綺麗に見えて、ビジネスでも使用でき、カジュアルにも対応できる優れものです。
とはいえ着用している人も増えているのが現状なので、帽子や靴などのアイテムで差をつけてみてはいかがでしょう?

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Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)

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