メンズ ニットのコーディネートと帽子の着こなしをご紹介
ライター:松はじめ
メンズコーディネートで、夏場以外ほぼオールシーズンで使える便利なアイテムがニット。
何かしら持っている方も多いのではないでしょうか?
そんなニットですが、
ニットを持っているけどどうやって着こなしたらいいかわからない
ニットをオシャレにコーディネートしたい
ニットのコーディネートで差をつけたい
ニットに合う帽子を知りたい
そんな方のために、本日はニットのコーディネートのポイントやニットに合わせる帽子についてご紹介します。
■ニットのコーディネートのポイント
誰でも手軽に着ることができるニットですが、コーディネートにはポイントがあります。
・まずは、派手な色や柄は避けましょう
1つめの派手な色・柄ですが、ファッションに自信がある、どんなものでも着こなせる、という方以外は、面積が大きなニットでは避けた方が良いです。
写真で着用しているニットはボーダー柄ですが、縞模様が並んだシンプルな柄なので問題ありません。このように規則性がある柄を選ぶか、無地を選ぶのがもっとも着こなししやすく、コーディネートにブレがでません。
色についても、写真はネイビーとオフホワイトの2色のみで構成されていますが、シンプルな色であるネイビー、ブラック、ブラウン、グレー、ホワイトなどをベースにすると、どんなアイテムとも喧嘩することなく合わせることができます。
・ダボッとしたサイズはやめましょう
ニットは体のラインが出やすく、ピタッとしすぎているのも問題ですが、かといってそれを隠すため大きすぎるサイズを選ぶと、だらしなく見えてしまいます。
ですので、ニットに関しては特に体に合ったものを選ぶことをおすすめします。
最近はECサイトで購入する、という方もいらっしゃるかもしれませんが、ブランド・メーカー毎に大きくサイズの違いがあります。
一度は店頭で試着をして購入をして、同じブランドの同じサイズ、という場合にはECサイトなどを活用していくと間違いありません。
余談ですが、日本ではあまりシャツなどの小物を試着して買うという文化がないのですが、ファッションの国イタリアでは細部の小物、シャツなども全てしっかり試着してチェックして購入するという文化があります。
ぜひ試着をして、自分のサイズを把握しておきましょう。
・できるだけキレイめな靴やパンツをコーディネートしましょう
ニット自体がとてもキレイめなアイテムです。
そこでその他のアイテムもキレイめなアイテムを合わせていくとよくまとまります。
具体的には、靴ならばローファーや革靴、パンツならウールのスラックスやキレイめなデニム、といった具合です。
■ニットのコーディネート 1枚で着る着こなし
ニットは、ぜひ複数枚揃えておきたい便利なアイテムです。
そのコーディネートは実に幅広いのですが、まずは1枚で着る方法です。インナーにTシャツを着て、ニットを着るスタイル。
この場合には、先ほどお話ししたように、キレイめなアイテムを合わせていけば完成です。
例えばニットに、ホワイトデニム、ローファーといったスタイルならば、それぞれのアイテムが喧嘩することなく調和します。
■ニットのコーディネート 重ね着
ニット単品の次は、ニットに重ね着をしてみましょう。
・ジャケット
・トレンチコート
・ブルゾン
など、ニットの上に羽織ってコーディネートできるアイテムはたくさんあります。
特に衿があるジャケットなら、きちっとしていて、食事に行くシーンや週末のデート、婚活にも旅行にも幅広く対応できるので、ニットと合うジャケットを用意しておくと万能です。
ニットに合うジャケットについては、主に色を意識してみてください。
ジャケットの王道カラーというとネイビーになりますが、ネイビーなら同じようなネイビーで濃淡をつけるか、ネイビーと非常に相性が良い色の組み合わせ、例えば茶色などはいかがでしょう?
イタリアではアズーロエマローネという言葉があります。これは紺と栗色という意味で、ネイビーのスーツに茶色の革小物をスマートに着こなした男性を写真などで見たことがあると思いますが、まさに紺と茶色は非常に相性が良い、ということを表しています。
ジャケットとともに活躍するのが、トレンチコートです。トレンチコートはもともと戦時中に開発された防水コートで、現代では春先のスプリングコートとしても活躍します。
ニットとジャケットの上に羽織っても良いですし、ニットの上にそのままシレっと羽織るだけでも小慣れた感じが出せます。
その他、ニットにはカジュアルなブルゾンなども相性が良いです。
バラクータのG9といったブルゾンはとてもオススメです。
■ニットのコーディネート ボトムス
ニットはキレイめなアイテムで、幅広いボトムスとコーディネートが可能です。
ですが、よりキレイめに見せるために、
・スラックス
などを合わせてみましょう。
スラックスとは、パンツの真ん中にきちんとクリースと呼ばれる折れ目が入っているパンツで、スーツやジャケパンスタイルのパンツとして使われるようなアイテムです。
クリースが入っているととてもきちんと感が出せて、ニットの持っている雰囲気と非常にマッチします。
その他、デニム系ももちろんコーディネートできるのですが、できればダメージデニムや、色落ちしたデニムより、色落ちしていないデニムやホワイトデニムなどを合わせてみてください。
■ニットのコーディネート 帽子
・ハンチング
ここまでニットのコーディネートについてご紹介してきましたが、ぜひプラスしたいアイテムが帽子です。
特にニット素材の柔らかい雰囲気と相性が良いのが、ハンチング。
ハンチングは、ウールやリネン、またレザーのタイプなど素材も色々とありますが、ほぼどの素材でもお洒落にみえます。
ニットがシンプルであれば、帽子のみ柄で遊んでみるのも一つ。
帽子の色や柄を変えるだけで、同じニットでも、まったく別のスタイルに見えるから不思議です。
・ベレー
また、意外と抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、ベレー帽とも相性抜群です。ポイントは、ニットに入っている色をキーワードに、帽子の色をセレクトするとファッショナブルにまとまります。
例えば上記の帽子はベージュですが、ニットにも同じような色、濃い色か薄い色のベージュが入っている場合、一気に統一感が出ます。
・パナマハット
春夏の帽子の代名詞といえばパナマハットですが、ぜひニットに合わせる帽子として揃えておくと良いでしょう。
パナマハットにも色々な形がありますが、まずは中折れ帽と呼ばれる上記のような、クラウンの真ん中が折れているタイプが合わせやすく、上品にまとまります。
パナマハットとニットを合わせる場合であっても、基本的にはニットに入っている色とコーディネートを考えていきます。
具体的には、ニットの色に近い色のリボンの帽子を選ぶのもポイントです。
■メンズのニットコーディネートまとめ
いかがでしたか?
今回はメンズのニットの着こなしコーディネートについてご紹介してまいりました。
肌寒い日や、真夏以外のタウンユースのファッションにおいて、ニットのコーディネートは必要不可欠です。
独特の緩さと、キレイめ感を与えるカジュアルスタイルはそう多くはありません。
またニットコーディネートでの差別化ポイントとしては、やはり帽子。
ニットのコーディネートを引き立てる、かっこいい帽子を揃えてみてください。
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Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)