季節の変わり目にぴったり!初秋のレイヤードテクニック大公開
ライター:クシシュトフ・イヌスキー 監修:松はじめ
2023.08.05
立秋を迎えると次第に感じられるようになる秋らしさ。それでも日中はまだまだ蒸し暑い! そう思ったらカラッと気持ちよく晴れたり、朝晩は涼しすぎたり──。
そんな季節の変わり目には、おしゃれでありながら天気の変化にも対応できるスタイルが必要となってきます。
- 気温の変化が激しい時期に何を着ればいいのかわからない
- 初秋にぴったりのレイヤードスタイルが知りたい
- レイヤードコーデ×帽子でおしゃれがしたい
そんな方におすすめしたい、初秋のためのレイヤードテクニックをご紹介します。
■初秋の気温の変化に対応する方法
(出典:https://unsplash.com/ja/写真/sCFKb-7K130)
この時期ならではの天気の変化に対応する方法は大きく分けて3つ。今回のテーマであるレイヤードはもちろんのこと、いくつかの方法を組み合わせて、より快適に季節の変わり目を過ごしましょう。
レイヤード(重ね着)する
一日の中での気温差や日々の寒暖差が気になる初秋。こまめに脱ぎ着できるレイヤードは、体温コントロールが重要なこの時期に最もおすすめのテクニックです。
例えば、シャツにベストのコーデ。お出かけ時や帰宅時は秋感を先取りしてかっちりとさせつつ、汗ばむ日中は脱いで軽快に。あるいはカットソーに薄手のニットを肩掛け。肌寒さを感じたら重ね着をすることで、快適に過ごせます。
なお夏コーデで日々感じていた物足りなさを晴らすようなメリハリのあるスタイリングに仕上がるのも、このレイヤードテクニックの魅力のひとつ。
インナーを工夫する
暑いときには涼しく、寒いときには暖かくしてくれる──。そんな便利な機能性インナーも初秋の強い味方です。
「盛夏も過ぎ、エアコンの効きが弱い建物内。暑いからといってTシャツ一枚では、周りから浮いて見えてしまう……」そんなときはレイヤードスタイルに涼感インナーをプラスしてみましょう。
「汗ばんだ後、すぐに汗冷えしてしまうのがつらい」こんなお悩みには、体から出る湿気や熱をコントロールしてくれる調温機能搭載のインナーがおすすめです。
帽子をかぶる
天気が変わりやすいというだけあって、初秋は強い風を突然感じることもしばしば。寒さを感じる場合は、飛ばされないように気を付けながらも帽子でしっかりと体温調節をしていきましょう。
また初秋に当たる9月はまだまだゲリラ豪雨の対策を怠れない時期。レインウエアはもちろんのこと、耐水・透湿加工がなされた帽子を携帯して頭部を守ることも忘れずに!
■こなれスタイルを作り出すレイヤードスタイルを楽しむ
(出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/175696/)
続いては、初秋のレイヤードスタイルをより魅力的にするコツをご紹介します。ポイントを押さえて、誰もが振り返るようなメンズコーデを決めてみましょう。
色柄・素材・トレンドアイテムで季節感を加速
最も手っ取り早くレイヤードスタイルをこなれさせる秘訣は、季節感を取り入れること。
例えば、赤ワインのようなレンガ色だったり、キンモクセイのような橙色だったり。あるいは温かみのあるウール素材や来シーズンのトレンドであるレザーアイテムなども、加えることでコーデが秋の雰囲気を帯び始めます。
そこで手始めに、何か一点をレイヤードの中にプラスしてみましょう。夏に大活躍した白Tシャツにブラウンのプルオーバーをかぶるもよし。コットンのシャツにウールのニットベストを重ねるもよしです。
形の変化でメリハリ感を楽しむ
レイヤードを作る際には、形の組み合わせにも目を向けてみましょう。
ベーシックな形のトップスに着丈の長いインナーを合わせれば、裾にアクセントが。スッキリとしたインナーにボリュームのあるトップスをぶつければ、立体感が得られます。
日中はまだ半袖でも過ごせるという日には、シャツを腰巻きしたり、ニットを肩にかけたりするだけでもOK。スタイリングが随分とこなれるはずです。
異なるテイストで遊ぶ
レイヤードと一口に言っても、シャツ×シャツのような変化球からカットソーにカーディガンを羽織ったベーシックなものまで実にさまざま。だからといって漫然とアイテムを組み立てただけでは、こなれたコーデは完成しません。
そこでぜひ挑戦してほしいのが、フォーマルとカジュアルをミックスさせる方法です。テーラードベストをロングTシャツに重ねたり、白シャツの上にミリタリーシャツをぶつけたりするだけのお手軽さですが、その意外性は見る人に確実に刺さります。
■おすすめスタイル「カットソー×レザージャケット」
(出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/12746023/)
まずは秋の王道、レザージャケットを使ったコーデです。一気に垢抜けるその存在感は言わずもがな。カットソーに合わせるだけで玄人的なスタイルが完成します。
「季節的に早すぎない?」なんて心配もなんのその。今やレザーアイテムはオールシーズンものですので、心置きなくおしゃれを楽しみましょう。
足元はボリュームスニーカーのほか、クラシックトレンドを意識したレザーシューズもいい感じです。
ぴったりな帽子は「フェルトハット」
カジュアルなレザージャケット×カットソーのコーデ。大人が着こなすにはもう少しピリリとしたスパイスが欲しいところです。
そんな願いを叶えてくれるのがフェルトの中折れ帽。この紳士的な雰囲気をまとったなら、歩く姿はまるでパリジャン!? もちろん、色はシックなダークカラーがイチオシです。
■おすすめスタイル「カットソー×薄手のニットカーディガン」
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-streetwear-6729394/)
優しい雰囲気を奏でるカーディガンは、夏の疲れを癒やしたい気分にぴったり。秋を象徴するこっくりとした色を選びつつ爽やかなカラーのカットソーに重ねると、誰もが納得する初秋メンズスタイルの完成です。
ボトムスにも季節を先取りするカラーをプラスしながら、ソックスはホワイトで抜け感をアップ。上半身とのシンクロはさらなるこなれ感につながります。
ぴったりな帽子は「ベレー帽」
着方によっては可愛らしくも見えるカーディガンには、ちょっぴり気取ったベレー帽で大人っぽさをプラスするのが正解。使いやすいブラックを筆頭に、秋カラーと相性の良いグレーやネイビーでコーデを知的に仕上げてみましょう。
なおベレー帽をおしゃれに被るコツは、前を浅く、後ろを深く、です。
■おすすめスタイル「Tシャツ×ダウンベスト」
(出典:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/OpGjTVfTMsM)
Tシャツにダウンベストを重ねて、定番のベストを使ったメンズレイヤードを更新! 残暑厳しい初秋にこれでもかと季節を先取りしたセンスの良さで、みんなの注目を浴びましょう。
上半身にボリュームが集まるコーデなので、ボトムスは細身が◎。来る秋冬にひそかに話題のスキニーデニムならば、きれいなVラインシルエットが作れそうです。
ぴったりな帽子は「ベースボールキャップ」
Tシャツ×ダウンベストのレイヤードで意表を突いたので、帽子は素直なアイテムを合わせてバランスを取るのがおすすめです。
アメリカで発祥したダウンジャケットには、同じくアメリカで生まれたベースボールキャップをプラス。アメカジライクになり、挑戦的なコーデも随分と着こなしやすくなります。
■まとめ
(出典:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/N7lIJLtAegc)
ファッショニスタには欠かせないテクニックとして知られるレイヤード。Tシャツ一枚で過ごせた夏とは違い、気温の変化が激しくなる初秋以降は街で目にする機会も増えてきます。
ものにすればおしゃれ度アップにも体温調節にも効果絶大ですので、ぜひすてきな帽子も合わせて挑戦してみてくださいね。
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Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)