伝統を打破!スーツのカジュアルスタイルガイド
ライター:神田聖成 監修:松はじめ
「スーツ」と聞くとフォーマルな印象ですが、近年ではスーツをカジュアルに着こなすスタイリングもかなり人気です。
ユニクロや無印良品などのファストファッションブランドでもカジュアルシーンで着られるスーツが販売されており、人気の高さが窺えます。
今回は伝統を打破するようなスーツのカジュアルスタイルをステップバイステップで紹介します。
この記事からわかること
- スーツのカジュアルスタイル初心者には「スーツ×Tシャツ」がおすすめ
- スーツ×カジュアルで大人の魅力がさらにアップ
- スーツのカジュアルスタイルでキメるには帽子や靴が鍵
ステップ1:スーツとカジュアルなシャツとの組み合わせ
スーツをカジュアルに着こなすための最も簡単な方法は、スーツにカジュアルなシャツを合わせる方法です。
シャツをカジュアルにするだけでも印象をガラッと変えられます。
こちらのスタイリングでは、全体をチェック柄で統一することでカジュアルにスーツを着こなしています。
画像のコーディネートのシャツとパンツを無地のものに変えるだけで、簡単にサマになるコーディネートが完成するため、ぜひスタイリングに取り入れてみましょう。
「スーツ×シャツ」は王道のスタイリングであるため、カジュアルスタイルに抵抗がある方でも気軽に挑戦できます。
スーツを使ったカジュアルスタイリングの一歩目としてぜひ挑戦してみてください。
ステップ2:スーツにTシャツやタートルネックを合わせる
スーツにTシャツやタートルネックを合わせる着こなしも、王道かつ大人の魅力を引き立てるコーディネートの一つです。
比較的簡単にコーディネートに取り入れられるため、一度手持ちのアイテムでスタイリングしてみてください。
「意外といいな…!」と思うはずです。
参考:EDIFICE モヘヤミックス トロピカル ウール 3ボタン ブレザー ジャケット
こちらはジャケットにTシャツを組み合わせたスタイリングです。
タックインとレザーベルトでカジュアルながらも上品に全体をまとめています。
ベーシックなアイテムでまとめているため、手持ちのアイテムでも真似しやすいのが特徴です。
また、スーツのセットアップにタートルネックを組み合わせることで、上品に仕上げられます。
参考:BEAMS PLUS / コットンモール ツイード 4ボタン ダブルブレステッド ジャケット
フォーマルなスタイリングでなくとも、タートルネックを使うことで大人の色気を演出できます。
ステップ3:スーツにデニムやチノ合わせもおすすめ
「スーツ×インナー」の合わせに慣れてきたら、スーツにスラックス以外のパンツを合わせるスタイリングにも挑戦してみましょう。
具体的には「スーツ×デニム」「スーツ×チノパン」の組み合わせがおすすめです。
参考:EDIFICE 【Levi’s/リーバイス】別注501(R) ORIGINAL DARK INDIGO L28
ジャケット×デニムの合わせに慣れていないうちは、細めのデニムを合わせるのがおすすめです。
すっきりしたシルエットのデニムに合わせることで、上品かつきれいにコーディネートがまとまります。
参考:BATONER × BEAMS PLUS / 別注 3 BUTTON KNIT JACKET
チノパンと合わせることで、デニムとは違ったクリーンな合わせを楽しめます。
季節や自分の好みに応じてデニムやチノと合わせてみることで、よりジャケットコーデの幅が広がるでしょう。
ステップ4:スーツにスニーカーやローファーを取り入れる
スニーカーやローファーでスーツをカジュアルに着崩すのもおすすめです。
スーツのフォーマルな印象を保ったまま少しだけカジュアル要素を入れられるため、スーツセットアップの良さを生かしながらスタイリングを楽しめます。
参考:ENGINEERED GARMENTS × BEAMS PLUS / 別注 MID FIELD BLAZER UNIFORM SERGE
ただしスーツ×ローファーやスニーカーのコーディネートはスーツ着用が必須のシーンではNGの場合もあるため、あくまでプライベートで楽しみましょう。
ステップ5:スーツプラス小物使いでアクセントを
スーツに小物や帽子をプラスすることで、品よくカジュアルダウンを実現できます。
ステップ1〜ステップ4と併せて小物や帽子を活用し、より洗練されたスタイリングを組んでみましょう。
レザーハンチングで上品さとカジュアルさの共演を楽しむ
おすすめポイント
- レザーハンチング独特のカジュアルと上品のバランス
- レザーのシボ感が男性らしさを演出
- 大人っぽいブラウンカラーがダークトーンのジャケットと相性抜群
レザーハンチング自体がカジュアル要素と上品な印象を持ち合わせているため、スタイリングに差し込むだけで両者のバランスをとりやすくなります。
レザーのシボ感やブラウンのカラーリングが大人の男性らしさが格上げされるでしょう。
ステップ1で紹介したカジュアルシャツとの合わせや、ステップ3で解説したデニムとの合わせをさらに格上げしてくれます。
被るだけでサマになるため、何か物足りないと感じた時にサッと合わせてみましょう。
気になった方は、こちらからチェックしてみてください。
Jackson Calf Leather(ジャクソン カーフレザー) G2639492 ブラウン(Gottmann)
ニット帽で大人のカジュアルさを演出する
おすすめポイント
- 上品な印象を与える細いリブ
- 大人の落ち着きを演出するダークグレーのカラーリング
- 無駄なものを削ぎ落としたミニマルなデザイン
ニット帽はカジュアルなアイテムですが、こちらは細いリブやダークグレーのカラーリングで上品さを演出できる一品に仕上がっています。
デザインもミニマルで、スーツの上品さを引き立たせながらもカジュアルダウンに貢献します。
ステップ2で紹介したTシャツスタイルや、ステップ5のスーツセットアップスタイルにも馴染むため、ぜひ活用してみてください。
気になった方は、こちらからチェックしてみましょう。
CASHMERE KNIT WATCH(カシミヤニットワッチ)SE570 チャコールグレー(STETSON)
大人の色気を引き出すフェルトハットで柔らかくキメる
おすすめポイント
ハットとスーツの相性は格別
ラビットファー100%のこの上なく上品な風合い
全体をダークブラウンでまとめたシックなカラーリング
ハットとスーツの合わせは王道中の王道で、大人っぽさがこの上なく引き立ちます。
ラビットファー100%の風合い、ダークブラウンのカラーリングも相まってスーツスタイルが一段も、二段もレベルアップするでしょう。
フェルトハットには、ステップ3で紹介したタートルネックの合わせが断然おすすめです。
大人っぽくキメることで、品よく色気たっぷりにまとまります。
気になった方は、ぜひこちらからチェックしてみてください。
Marengo rasato larga(マレンゴ ラザート ラーガ) 490022 ブラウン(Borsalino)
まとめ
人気のスーツスタイルは、カジュアルダウンすることで今っぽくおしゃれに着こなせます。
この記事のポイント
- スーツ×カジュアルでスーツの違った魅力が引き立つ
- まずはジャケットのインナーからカジュアルにしてみるのがおすすめ
- 帽子と合わせることで違和感なくスーツのカジュアルスタイルを組みやすい
特にTシャツスタイルやデニムスタイルは初心者でも挑戦しやすいスーツカジュアルスタイルです。
この冬スーツのカジュアルスタイルに挑戦したい方は、帽子や小物を活用しながら自分に合うカジュアルスタイルを探してみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)