「秋冬だけじゃない!春夏も活躍するメンズにおすすめのストール活用術」
ライター:nanakko 監修:松はじめ
春夏はストールを日焼けや冷房対策として活用できる
引用:PhotoAC
ストールといえば、秋冬の肌寒い季節に身に着けるものというイメージがある方も多いかもしれません。しかし、ストールは秋冬時の保温としての役割だけでなく、春夏には紫外線カットや冷房対策としても使用できます。
素材やカラー、柄はさまざまあり、レイヤードしたり巻き方を工夫するなどして機能面としての役割だけでなく、ファッションを楽しむこともできます。ポロシャツやTシャツにストールを合わせれば、リラックス感のあるスタイリングになって大人の休日スタイルにもピッタリです。夏の避暑やビーチリゾートなど幅広い場面で使用できるので、ファッションアイテムとしても優秀です。
シンプル&カジュアルになりがちな春夏は、ストールとさらに帽子をプラスして、小物でファッションを楽しみましょう。
春夏のストールに適した素材
春夏のストールに適した素材は、混率の高いコットン(綿)やリネン(亜麻)です。
コットンは吸水性に優れていて、天然素材のため肌ざわりが良く、リネンはひんやりとした素材感なので、春夏でも肌に張り付くことなくサラッと着用できます。
また、コットンやリネンは水に強いため、洗える場合が多く、汗をかいても気軽に洗えるのが嬉しいポイントです。水洗いすると、糸本来のシボやうねり(細かい凹凸)が引き立つので、よりナチュラルな雰囲気になります。そのため、天然素材特有の風合いを楽しむことができますよ。
日焼け対策として、参考にして頂きたいのが素材による紫外線透過率です。
素材ごとの透過率の平均は、ナイロンが47.4%、綿が0.322%、ポリエステルが0.0183%で、ナイロン・綿・ポリエステルの順に紫外線を通します。
ナイロンは日焼け対策としては優秀ですが、化学繊維のため空気を通しにくいという特性があり、夏などの熱い日にはあまりおすすめはできません。
その点、綿であれば夏でも着用しやすく、日焼け対策とのバランスも取れていると言えます。
暑苦しくない春夏ストールのレイヤード
引用:photoAC
ストールはレイヤード使いすることで、スタイリングの幅が広がります。
ストールのレイヤードにおすすめの素材は、先ほどご紹介したコットンやリネンのほか、シルクもおすすめです。シルクはサラッとしなやかで、レイヤードでも涼しく着用できます。光沢感があるので、きれい目スタイルが好きな方にもおすすめです。
また、とても軽く、吸湿・発散性に優れているので、暑苦しくないレイヤードが叶います。
シルクは紫外線透過率を軽減することができるので、日焼け対策としても使用できます。シルクはフィブロインとセリシンによって構成されており、フィブロインは光を反射し紫外線の透過率を軽減させ、セリシンは肌の温度を整える効果があります。ただし完全に遮断するものではないので、注意が必要です。
レイヤードでは、カラー違いのものを組み合わせることで、グラデーションを楽しむこともできます。お好きなカラーを組み合わせて、ファッションを楽しみましょう。
春夏にぴったりなストールのカラーや柄の選び方
引用:PhotoAC
春におすすめのカラーは、イエロー系・ピンク系などのパステルカラーで、夏におすすめのカラーは、グリーン系・ブルー系です。
春は明るめの服装が多いので、華やかなイエロー系・ピンク系を持ってくると、コーディネートしやすいですよ。また、夏にグリーン系・ブルー系を着用することで、暑い夏でも爽やかな印象を与えることができます。
日焼け対策をしっかりとしたい場合は、カラーをブラックにすると紫外線を通しにくいです。反対に、ホワイトは紫外線を通しやすいカラーなので注意しましょう。
春夏におすすめの柄は、ストライプ・ネップ・ドット・ペイズリーです。
ストライプはどんなコーディネートでも比較的合わせやすく、普段使いにもおすすめです。
ネップ柄はさりげなく柄が入っているので、柄の主張が強くなく、簡単にコーディネートが組みやすいです。
ドット柄はコーディネートに華やかさをプラスすることができ、エレガントなきれい目スタイルを楽しみたい方にもおすすめです。
ペイズリー柄は、他の人と差をつけたい方は必見です。こなれた印象を与えることができ、コーディネートのポイントにもなります。
無地でシンプルなカラーものはコーディネートしやすく、普段使いしたい方や初心者さんには特におすすめです。柄はコーディネートにアクセントを加えられるので、遊び心を演出できますよ。
春夏だからこそできるストールの巻き方
引用:illustAC
男性は上図のように、簡単なストールの巻き方から挑戦してみてはいかがでしょうか。
輪っかを作って通すだけのワンループ巻きや、首に一周巻くエディター巻きは、サッと巻くことができるので、急ぎで出かけたい時や、飲食店などで少し外していたけどまたすぐに着用したい時などにおすすめです。
ワンループ巻きやエディター巻きに一手間加えたのが、ニューヨーク巻きとミラノ巻きです。
ニューヨーク巻きは、片側が少し長くなるように首に一周巻いた後、軽く一つ結びにして、端を軽く引っ張って形を整えれば完成です。
ミラノ巻きは、ストールを首にかけたら右側を少し長めにします。右側を持ったら、ゆるめに首まわりをぐるっと1周させます。左側を首元の輪っか部分の内側から少し引き出して輪っかを作ったら、引き出した輪っかに右側のストールを通します。バランスを見て形を整えたら完成です。
春夏ストールに合わせる帽子とは?
春夏ストールに合わせる帽子は、同系色のものだとコーディネートに統一感が出ておすすめです。カラーを統一することで、ストールに柄物を持ってきても、コーディネートがごちゃつかず、すっきりとした印象を与えることができます。
また、目立たせたいアイテムを決めて、コーディネートのアクセントとして使うことも可能です。目立たせたいアイテムのカラーを明るめにして、逆に目立たせたくないアイテムの方は落ち着いた色味にすることでコーディネートがまとまりやすくなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
秋冬に保温のために使用するイメージが強いストールですが、春夏にも日焼け対策や冷房対策として使えます。
実用面もありながら、簡素になりがちな春夏コーディネートにアクセントを加えてくれる注目のファッションアイテムです。
カラーや柄はお好きなものをチョイスして、おしゃれな春夏コーディネートにアップデートしてくださいね。
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Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)