夏に合わせたいリネンのジャケットのポイント!

ライター:神田聖成  監修:松はじめ

2024.07.01

夏でもジャケットを楽しみたい方には、リネンジャケットがおすすめです。

リネンジャケットは通気性に優れているため、暑くなってくる春〜初夏にかけての羽織にぴったりです。

今回は夏に選ぶべきリネンジャケットの色やサイズ感に加え、スタイリング例も併せて解説します。

ポイントを押さえてリネンジャケットを着こなせば、抜け感のある大人な魅力を演出できます。

夏にはやっぱりリネンジャケット!夏におすすめな理由とは?

リネンジャケットを夏におすすめする理由は、以下の3つです。

  1. 通気性や速乾性に優れているため
  2. 夏っぽい素材で季節感を演出できるため
  3. 室内での羽織としても活躍するため

リネンとは「麻」のことで、通気性に優れた軽さのある素材です。

通気性に優れ、暑いところでもベタつかず、さらっとした肌触りを保ってくれます。

逆にエアコンの効いた室内では保温性を発揮してくれるため、体温調節の難しい春〜初夏にぴったりの素材です。

リネンは汚れがついても落ちやすく、丈夫なためイージーケアである点も魅力といえます。

夏らしさを演出できるため、季節を捉えたコーディネートでおしゃれに見せたい方にもおすすめの素材です。

夏に着るリネンジャケットの色、サイズ感、デザインのポイント

リネンジャケットを取り入れる際は、色・サイズ感・デザインに特に気を配りましょう。

3つの観点で着こなしのポイントをまとめたものが、以下です。

項目 選ぶ際のポイント
モノトーン(ブラック・ホワイト・グレー)が無難。
オリーブグリーンやベージュなどのアースカラーもおすすめ。
サイズ感 ややオーバーサイズで、お尻が隠れるぎりぎりの丈感がおすすめ。
デザイン 装飾が少なく、シンプルなものがおすすめ。

引用:無印良品

初心者の方には、失敗しづらいモノトーンのリネンジャケットがおすすめです。

夏らしい軽やかさを表現したい方は、ホワイトやベージュなど涼しげな印象を与えるカラーを選びましょう。

サイズ感はカジュアルさのあるオーバーサイズを、デザインはなるべくシンプルなものを選び、コーディネートのバランスを取るのがおすすめです。

夏のリネンジャケットスタイリング例

ここではリネンジャケットのスタイリング例を2つ紹介します。

どちらも夏らしいオフホワイト系のリネンジャケットで、涼しげかつ上品な印象が特徴です。

白シャツと合わせた大人セットアップコーデ

引用:BANANA REPUBLIC

上記は白シャツやブラウンのベルトと合わせて大人っぽく仕上げた、ホワイトリネンコーデです。
着こなしのポイント

  1. 全身の色系統を統一している(ベージュ・ホワイト・ブラウン)
  2. シャツやジャケットで上品さを引き立たせている
  3. リネン素材のセットアップで、ほどよくカジュアルダウンしている

上記画像では胸元をざっくり開けて色気を出していますが、実際にここまでボタンを開けてコーディネートを組むのは避けた方がいいでしょう。

第2ボタンまで開けて涼しげな印象を演出しながら、変に着崩さず、上品に仕上げるのがポイントです。

Tシャツと合わせたカジュアルセットアップコーデ

引用:COS

こちらは同じベージュ系のセットアップでも、Tシャツ・サンダルと合わせてカジュアルに着こなしている点で先ほどと異なります。

リネンの持つ軽やかさを押し出しながら、黒のレザーベルトやレザーサンダルで上品さもしっかり演出できています。

着こなしのポイント

  1. ベージュとホワイトで色を統一している
  2. レザーサンダルで、上品さとカジュアルさのバランスをとっている
  3. ベルトとサンダルをレザーで合わせ、統一感を出している

よりカジュアルに、肩肘張らずにリネンジャケットを楽しみたい方におすすめです。

夏に最適なリネンジャケットに合わせる帽子は?

リネンジャケットでコーディネートを組む際、特におすすめの帽子は以下の2つです。

  1. リネンハンチング
  2. パナマハット

リネンハンチングキャップ×リネンジャケット

引用:WEAR

帽子とジャケットに同じ素材を採用すれば、より統一感のあるこなれた印象を演出できます。

リネン素材は涼しげかつ軽やかな素材のため、コーディネートに複数組み込めば夏らしさがグッと引き立ちます。

上記はブラックのリネンハンチングとリネンジャケットを合わせ、ラフながら上品さの残るコーディネートです。

ただし、ブラックを多用すると暑苦しい印象になるリスクも高まります。

ジャケットにはベージュやホワイトを採用し、素材だけを統一する着こなし方もおすすめです。

おすすめのリネンハンチング

ゴットマン Jackson Linen(ジャクソン リネン) G2638100 ブラック

パナマハット×リネンジャケット

引用:OTOKOMAE

上記は夏らしいパナマハットを使用した、上品さのあるリネンジャケットコーデです。

全身をベージュ・ホワイト・ブラウンで統一しながら、各アイテムで上品さとカジュアルさのバランスをとっています。

ポイントは以下の3つです。

  1. セットアップとデザートブーツの色を合わせ、統一感を演出している
  2. ブラウンのバッグがアクセントとなり、単調な印象を緩和している
  3. インナーにはポロシャツを採用し、カジュアルさも組み込んでいる

おすすめのパナマハット

オメロオルテガ PRIMERA(プリメーラ) ホワイト

夏は特に大事!リネンジャケットのケア方法

引用:minneとものづくりと

リネンは水に濡れると約60%強度が上がるともいわれているため、特別なケアが必要なく、気軽に洗濯機で洗濯できるものがほとんどです。

ただし、リネンはシワになりやすいため、洗濯時の脱水のしすぎには注意が必要です。

通気性が高い分、乾きも早いため、水の滴る程度で干しても心配いりません。

水の重みでシワも伸びるため、脱水前にリネンアイテムだけ取り出して干すのがおすすめです。

ほかにリネンの取り扱いで気をつけるべきポイントは、以下のとおりです。

  1. 太陽光による色落ちを防ぐために、陰干しする
  2. 色移りしやすいため、色物と一緒に洗わない
  3. 縮みやすいため、心配な方はぬるま湯で手洗いする

まとめ

リネンジャケットの選び方やコーディネートのポイントなどを解説しました。

春〜初夏にかけてもジャケットを楽しみたい方は、ぜひ通気性や保温性の高いリネンジャケットを選びましょう。

この記事のまとめ

  • リネンジャケットを選ぶ際は、色・サイズ感・デザインに気を配る
  • 同素材のハンチングや夏らしいパナマハットと相性がいい
  • 初心者の方にはベージュやホワイト系のリネンジャケットがおすすめ

記事で紹介したポイントを押さえ、夏らしいリネンジャケットコーデを存分に楽しみましょう。

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Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)