夏に鉄板のメンズファッションはこれ!
ライター:torinaoKG 監修:松はじめ
2024.07.05
暑くて何を着るかファッションも悩ましい夏。
「少しでも涼しく過ごしたい」
「暑いからといって、だらしなくなりたくない」
といった悩みがあるのではないでしょうか。
この記事では
- 夏のファッションにおすすめの素材
- Tシャツ・ジャケット・パンツなど夏向けアイテムの選び方
- 夏にぴったりのカラー、柄の取り入れ方
などを解説します。
夏の暑さを和らげ、快適にメンズファッションを楽しみたい方は、是非お役立てください。
夏のメンズファッションで涼しさを保つ素材は何がある?
暑い夏を乗り切るためのファッションは、涼しく快適に過ごせる「素材」に注目してアイテムを選ぶことが重要です。
夏におすすめの素材はリネン(麻)、コットン(綿)、リヨセル(テンセル)、レーヨン、ポリエステルです。
それぞれの特徴について解説します。
①リネン(麻)
通気性が高く、乾きやすいのが特徴です。耐久性も高いので、衣類だけでなく寝具やファブリック類にもよく使用されます。肌に貼りつきにくいので夏におすすめですが、少しカジュアルな印象でシワになりやすい素材でもあります。
②コットン(綿)
肌ざわりが良く吸水性の高い素材です。肌への刺激が少ない天然素材なので、下着や肌着によく使用されます。こちらもカジュアルな印象で速乾性はあまりないデメリットも。
③リヨセル(テンセル)
柔らかくてさらっとしているので、清涼感のある素材です。ラインを拾わず、速乾吸湿にも優れていますが、シワになりやすいといった一面も。上品なツヤがドレッシーな印象になります。
④レーヨン
しなやかで絹のような風合いが特徴です。吸水性が高く、水分を繊維に多く含むため接触冷感機能もあります。品がありますが、デリケートで取り扱いが少し難しい素材です。
⑤ポリエステル
シワになりにくく、抜群に速乾性が高い素材です。汗を蒸発しやすく、すぐサラサラになり肌すべりも良いのでスポーツウェアやユニホームなどにも利用されます。汚れやにおいを吸着しやすいデメリットもあります。
夏のメンズファッションの定番、おしゃれに見せるTシャツの選び方
暑い夏にサッと着られるTシャツは重宝します。ですが、Tシャツは定番だからこそ難しいアイテムのひとつ。
「カジュアルすぎてしまう」
「だらしなく見える」
といったお悩みのために、おしゃれに見せるTシャツの選び方について紹介します。
夏のメンズファッションでもあるTシャツをおしゃれに着こなし、ファッション上級者になりましょう。
下着っぽくないデザイン
1枚で着ることも多いTシャツ。シンプルがゆえに薄すぎる素材やシルエットによっては下着っぽく見えてしまうことも。
「透けにくい素材」や、「襟元が開きすぎていないか」を確認することで下着っぽさから抜け出せます。
身幅や丈などの全体のサイズもチェック
体の大きさに合っていないTシャツはだらしなく見えてしまいます。
また、素材によっては身幅に合わないサイズは肉感を拾いやすく、太って見えたり野暮ったくなってしまうことも。
「M」や「L」などの全体のサイズだけでなく身幅や肩幅も確認しましょう。
すっきりとしたシルエットにしたい場合は、丈はベルトが隠れる程度がおすすめです。
形や素材がおしゃれなTシャツ
Tシャツは子どもから大人まで着用しやすいアイテム。カジュアルになりすぎないためには、シンプルだからこそ形や素材にこだわりましょう。
肩からサラリと落ちるデザインであればリラックスした雰囲気を演出します。
逆にある程度きちんと感を出したい時にはハリのある素材を選ぶなど、シーンに合わせて選びましょう。
機能もポイント
夏のTシャツは機能面も充実。例えばビーチやレジャーシーンにはUVカット機能のあるTシャツがおすすめです。他にもタウンユースには接触冷感や防臭効果のあるTシャツを選ぶなど、機能にも着目することで快適に夏を過ごせます。
メンズファッションでは欠かせない!夏の夜やオフィスで使えるジャケットの選び方
レストランでのディナーや、オフィスで着用の必要があるビジネスパーソンなど、夏もジャケットを着る機会があります。
ここからはサッと羽織るだけでファッションを格上げしてくれる、夏のジャケットの選び方を解説します。
通気性や吸水性など素材で選ぶ
夏用ジャケットでおすすめの素材はリネンやシアサッカーです。
織り方の目が粗いリネン素材は涼しげな印象になります。シアサッカーは凸凹に織られた生地が肌との接触部分が少なくなり、高い通気性が特徴です。
シワになりにくさもポイント
ジャケットを脱ぎ着して、持ち運ぶ機会が多い場合はシワになりにくいものを選びましょう。防シワ加工や、形状記憶機能のあるタイプがおすすめです。家庭用洗濯機で洗えるウォッシャブルケアのサマージャケットなども扱いやすいので是非取り入れて。
メンズファッションでもアイテム充実、素材が決め手のパンツの選びかた
夏のパンツを選ぶ際には、通気性や吸水性の良い素材選びが重要です。
布の面積が多いパンツだからこそ、肌に張りつかない着心地の良い物を選びましょう。
おすすめはリネン素材
リネン素材は、清涼感のある風合いを好む方におすすめです。
ただしシワになりやすいので、防シワ加工やポリエステルなどと混合されているパンツが扱いやすいです。
リネン素材ではカジュアルすぎると感じる場合におすすめなのがシアサッカー生地。ほどよくきちんと感と抜け感のバランスが良いといった特徴があります。
丈の長さで変化をつける
パンツ選びの際に気をつけたいのが丈の長さ。
「ショートパンツはカジュアルになりすぎる」
「子供っぽくなりたくない」
という方は、アンクル丈やクロップド丈もおすすめです。
膝が出るショートパンツよりもカジュアル度は抑えられ、足首が見えるだけで涼しげな印象に。
足首に沿ったスリムな裾幅のパンツを選ぶと、スッキリとしたスタイルに仕上がります。
夏のメンズファッションにおすすめの帽子コーディネート
夏のコーディネートに帽子を加えると日よけ効果はもちろん、シンプルなサマーファッションのスパイスになります。
夏らしいカラーを取り入れる
おすすめは、夏らしいさと軽さのある「パンダン草」を使い、1本ごと交差させた通気性のよい「石目編み」で仕上げたNOL(ノル)のストローハット。
NOLらしいアートのようなグラデーションカラーが差し色になり、夏らしいコーディネートを格上げしてくれます。
素材で夏らしさを演出
コットンの肌ざわりの良さと、通気性の良いリネンを使用したGottmann(ゴットマン)のハンチングも夏のコーディネートにおすすめの帽子です。
仕上げの異なる生地を使用したさりげないチェック柄が上品なデザイン。中のスベリの部分にあしらわれた柄も夏らしさを彩ります。
メンズファッションで夏にぴったりの色使いや柄の取り入れ方
清涼感を重視して
暑い時期には清涼感のある色を取り入れるのがおすすめです。
茶色や濃紺などの重めの色より淡いブルーや白の方が爽やかな印象に仕上がります。
汗を拾わないカラー
濃い色のアイテムは汗で色が変わり、目立ちやすいことも。特に汗をかきやすい人は襟元や脇など色が変わらないか注意が必要です。
汗を吸っても目立たない色を選ぶか、濃い色のアイテムでも通気性や発汗性の高い素材がおすすめです。
柄はワンポイントやチラ見せがおしゃれ
夏らしくトロピカルな柄や目立つ色を選びたくなりますが、あまりに派手すぎるとリゾート感が強くなってしまいます。
ワンポイントや少し見えるくらいの主張が、夏らしさを演出するのにちょうどいいバランスに。取り入れやすいストライプ柄も夏らしくておすすめです。
まとめ
夏でも涼しく快適に過ごせる素材や、夏におすすめのTシャツ・ジャケット・パンツ・色柄の取り入れ方について説明しました。
一年を通して暑い日が多く、毎年少しずつ夏が長くなっていますが、素材や機能を賢く選んで夏のメンズファッションを楽しんでください。
この記事で紹介した商品
Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)