2024年!今こそはじめるべき服の習慣
ライター:神田聖成 監修:松はじめ
2024.02.17
「2024年は洋服のケアに力を入れたい」
「今年はもっとおしゃれな自分になりたい」
このように考えている方はぜひ服の習慣を見直してみましょう。
正しいケアを習慣にするだけで、洋服の寿命は大きく伸ばせます。
また持っている服を見直し自分に合った服を選別することで、より洗練された着こなしを実現可能です。
服にダメージを与えない保管方法や使用方法をマスターし、お気に入りの服でコーディネートを組めれば、「おしゃれ上級者」の仲間入りを果たせるでしょう。
この記事の結論
- 保管時の工夫と定期的なメンテナンスで、服の寿命は一気に伸びる
- 持っている服を見直し、自分に合ったアイテムでコーディネートを組むことが重要
- 自身の健康管理がより洗練された着こなしに直結する
厚みのあるハンガーにかける
お気に入りの一着を大切に保管したい方は、厚みのあるハンガーを使用しましょう。
厚みのあるハンガーを利用することで洋服の型崩れを防止し、きれいなシルエットを維持できます。
細いハンガーを利用していると、洋服の重みで肩にポコっとハンガーの型がついたり、服の形が変形したりする恐れがあります。
厚みのあるハンガーを利用することで、型がつくのを防ぎ、洋服の形をきれいなまま維持できるでしょう。
なお洋服に対してハンガーが厚すぎる場合、逆にシワの原因となります。
tシャツ→ジャケット→コートの順でハンガーに厚みをもたせ、シワと型崩れの両方を防止しましょう。
服と服に空間を作る
クローゼットで洋服を保管する際は、服と服の間に適度な空間を設けましょう。
なぜなら空間を作ることで空気の通り道ができ、通気性のいい状態で洋服を保管できるためです。
通気性の悪い環境で洋服を保管すると湿気がたまり、カビやダニが発生しやすくなります。
洋服同士の間隔は5cm程度開けるのが理想です。
お気に入りの洋服を長く、大切に着るためにも、「使ってない時のケア」には特に力を入れましょう。
空間を作る以外にも、以下の工夫が有効です。
- 乾燥剤や防虫剤と共に保管する
- クリーニングから戻ってきた服は、カバーから外しておく
- 定期的に換気する
どれも簡単にできるものばかりです。
少しの工夫で洋服の持ちが大きく変わるため、ぜひ試してみてください。
ブラッシングをする
使った洋服を適宜ブラッシングすることで、洋服をきれいに使い続けられます。
なぜなら定期的なブラッシングを行なうことで毛流れが統一され、からまりや生地の乱れによる負荷を減らせるためです。
洋服のブラッシングは以下のステップで行います。
- 繊維の流れと逆方向にブラッシングし、繊維の方向を一定に揃える
- 繊維の流れに沿ってブラッシングし、浮いてきたホコリを絡めとる
繊維の自然な流れと逆方向にブラッシングすることで、繊維に絡んでいたホコリが浮き上がります。
その後繊維の方向に沿ってホコリを払うようにブラッシングすることで、ホコリを取り除き、生地本来の光沢を取り戻せるでしょう。
カビにきをつける
洋服にカビが生えると穴あきや変色を引き起こすため、注意が必要です。
カビは「栄養源」「温度」「水分」「酸素」の条件が揃った時に発生します。
一つひとつにしっかり対策を行うことで、洋服への繁殖を効率よく防げるでしょう。
例えばしっかり換気を行っていても、知らぬ間に付着している皮脂や汗を落としきれていなければカビが繁殖する可能性があります。
汚れが落としきれていないままの洋服を放置すると、他の服にもカビが繁殖する可能性があるため、クローゼットにしまう前に必ず洋服をきれいにすることを徹底しましょう。
カビ繁殖の防止法
連続して着用しない
連続して洋服を着用しないだけで、洋服を長持ちさせられます。
なぜなら着用ごとに衣類を休ませる時間を作ることで、メンテナンスの時間を確保し、衣類のダメージを抑えられるためです。
お気に入りの洋服ほど毎日着たくなるものです。
ただし、毎日同じ洋服を着用することは洋服の劣化につながり、結果的に洋服の寿命を減らすことにつながります。
お気に入りの洋服こそ、休ませてメンテナンスをしながら大切に着用しましょう。
持っている服の見直しをする
お気に入りの洋服を着ておしゃれな自分でいたい方は、一度持っている服を見直しましょう。
本当に自分が気に入った服だけのワードローブを作り上げることで、より洗練されたファッションを楽しめるようになります。
服を整理するときは、とかく言い訳をつけて不要な洋服を残しがちです。
「これ高かったからなぁ……」
「あんまり気に入ってないけど、まだ着れるし!」
こうして不要な服がクローゼットに積み上がります。
なかなか洋服を整理できない方は、以下の3つを念頭に置いて持っている洋服を見直してみましょう。
- 洋服が多いほど、「お気に入り」を着られる機会は少なくなる
- 1年着なかった洋服は、以降もほとんど着ない
- 今ある服が売れれば、それを資金に新しい洋服を購入できる
本当に似合う洋服やお気に入りの洋服だけでワードローブを作り上げられれば、さらに洗練されたファッションを楽しめます。
健康管理をする
実は、健康管理をすることもおしゃれでいるための秘訣です。
適切な健康管理には、以下のメリットがあります。
- 体型を維持することで、お気に入りの洋服を長く着用できる
- 服に合う体型作りで、同じ洋服でもよりオシャレに魅せられる
- 体臭や健康上での問題が改善され、洋服へのダメージが少なくなる
それぞれのファッションスタイルに合った体型を作り上げることで、同じコーディネートでもより洗練された雰囲気を醸し出せます。
また、健康的な体を維持することで洋服へのダメージを軽減し、黄ばみやヨレなどを防げるでしょう。
服の習慣について考える際は、自身の健康管理も視野に入れることが大切です。
帽子の汚れを防ぐための予防をする
汗汚れの放置は虫喰いやシミの原因になることも。
水に弱く洗えない帽子も多いので、汚れないよう予防することが肝心です。
予めスベリ(帽子の内側のふちの部分)に、布や汗取りテープを貼り付けるだけで、帽子の汚れを防ぐことができます。
もちろん、汗取りテープはこまめに取り替えることも重要です。
帽子を被った後は、スベリ部分を固く絞った濡れタオルで拭きとって、しっかり乾燥させましょう。
まとめ
よりオシャレな自分になりたい方は、洋服の習慣から見直してみましょう。
保管時の注意点や定期的なメンテナンスなど、簡単な一工夫で洋服の寿命を大きく伸ばせます。
この記事のポイント
- 洋服を長持ちさせるには「保管時」の工夫が特に大切
- 定期的なクローゼットの換気やブラッシングなどで、洋服の寿命は大きく伸びる
- 洋服の習慣は、自身の健康習慣とセットで見直すのが効果的
洋服の習慣について考えるときは、自分の健康管理についても同時に見直してみてください。
新たな服の習慣と健康習慣を始めることで、お気に入りの服と共によりオシャレな自分を実現できます。
Writer執筆者紹介
松 はじめ
東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)