今すぐ捨てるべき服と帽子!そのポイントとは?

ライター:クシシュトフ・イヌスキー  監修:松はじめ

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断捨離がブームを超えてすっかり定着しています。とはいえ、デザインが気に入っている服や思い入れのある帽子などを手放すのは、少々もったいないと感じるもの……。それでもクローゼットの大きさは限られていますし、年を重ねれば似合うアイテムも流行も変わってきます。

そこで今回は、今すぐ捨てるべき服と帽子のポイントをご紹介。思い切って暮らしをスッキリ、見た目もおしゃれにアップデートしてみませんか。

お直しをして着ようと思わない服

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虫食いのウールジャケットをかけはぎで修理したり、体型が変わって着られなくなったスーツをリサイズしたりする場合は、それなりに費用もかかってしまうのが悩みどころ。服や帽子の価値と修理費用とのバランスが取れないと感じるのであれば、処分してしまうのがおすすめです。もちろんただ捨てるのではなく、今どきのフリマアプリやオークションサイトに出品するのがベストな方法。

またお直しすべきかちゅうちょしてしまうケースには、染め直してもシミや黄ばみが目立ってしまいそうなアイテムというのもあります。かといって、いい大人の部屋着にするにはふさわしくはありません。この場合は、ショップや自治体などが設置している回収ボックスに入れてリサイクルに回してみてください。

お直しをしてもかぶりたい帽子

Q.S. Folar Rasato(Q.S. フォラール ラザート) 110757 ベージュ

イタリアを代表する帽子ブランド、Borsalino(ボルサリーノ)。最高級の素材と職人の技術によって生まれる見事な美しさとフィット感は、お直しをしても使い続けたいものです。日本が世界に誇るファッションデザイナーの山本耀司も、そんなボルサリーノを修理しながら愛用するひとり。

3年以上着ていない服

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ファッション界は一年を春夏シーズンと秋冬シーズンに分けて、ほぼ半年ごとに新作を発表し、最新トレンドを生み出しています。「流行なんて業界や一部のファッションマニアのものであって、私にはまったく関係ない」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、ファストファッションから高級オーダースーツのお店まで、必ず何かしらの影響を受けているのが事実です。

ということで次に処分すべきは、3年以上着ていないもの。つまり、流行に遅れた服や帽子です。数年程度ならば似たようなアイテムがお店に並んでいるようにも思えますが、実は形や色を微妙にブラッシュアップしているものがほとんど。したがって自分はまだイケると思って着ていても、周りにはチグハグな印象を与えてしまっているケースが少なくありません。それほどまでにファッションの時間感覚は早いのです。

3年で処分すべきという理由には、もういくつかの意味も込められています。

ひとつは生地や糸の劣化です。特に顕著なのがポリウレタン素材。下着や靴下がビロビロに伸びてしまうあれですが、実はパンツ(ボトム)やジャケットにもさりげなく使われていることが多く、元のシルエットを保てていないものが少なくありません。

また長く着ていない服や帽子は、カビやダニに汚染されている可能性も気になるところ。アレルギー症状を起こさない・ひどくさせないためにも、よく身に着ける服だけを所持し、不必要なものはなるべく早い段階で手放すという考えも必要です。

毎日でもかぶりたくなる帽子

Cap Cotton Washer(キャップ コットンワッシャー) D1695 ブラック

19世紀に広まったとされるベースボールキャップは、今やアウトドアから大人カジュアル、さらにはスーツスタイルの外しにまで使える万能アイテム。もっと言うと、髪型をセットするのが面倒なちょっとした外出にも大活躍してくれます。大人は、シンプル×上品が魅力のDAKS(ダックス)をチェック。

ワクワクしない服

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筆者的にもっとも早く処分をしたほうがいいと思うのが、このワクワクしない服や帽子です。出張や旅行で着替えが足りなくなり間に合わせで購入した。懸賞で当たったり、イベントの参加賞でもらったりした、といった類がこれに相当します。

これらの問題は、自分が心から着たいと思って手元にあるわけでないところ。当然出番は少なく、タンスの肥やしとなっているはずです。その行き着く先は、先にも触れたようにカビやダニの温床。かといって好みではないものを無理に身に着けることは、不安やストレスが増幅し、自己肯定感が低下するとの研究結果も……。

最近ではプライベートブランドやコンビニエンスウエアの古着も注目されていますし、スポーツイベントの参加賞Tシャツなどもフリマアプリなどで取引されています。ワクワクしない服こそ、速やかに処分してみてはいかがでしょうか。

ワクワクする帽子

Newsboy Slim Cap(ニュースボーイ スリムキャップ)W101660 ブラウン

カジュアル&ストリートの隆盛を受けて人気を集めたバケットハットやベースボールキャップ。その人気はいまだ衰えていないものの、キャスケットなどの新たなシルエットも徐々に注目を浴びています。今すぐ身に着けてワクワクしたい、そんな方にはWigens(ヴィゲーンズ)がうってつけ。

テンションが下がる服

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チクチク、ゴワゴワしたり、伸縮性が悪かったりして着心地の悪いもの。あるいはサイズが合わないために着にくいものは、テンションが下がる服や帽子に分類されます。デリケートな肌の方に限らず、私たちの皮膚感覚は刺激に非常に敏感です。上記のようなものを身に着け続けることは、かゆみなどの不快感・集中力の低下・イライラなどをもたらし、気分を落ち込ませるとされています。

サイズが合わない服に関しては「お直しをして着ようと思わない服」と同じように対処していただいて構いません。

一方の着心地の悪い服については、後から手を加えて直すのは不可能に近いため、思い切って処分するのがベストです。まだまだ役立つようであれば、自分には合わなかった旨を説明して二次流通させてもよいでしょう。さすがにこれは……という商品であれば、回収ボックスに出してリサイクルへ回してみてください。

テンションが上がる帽子

ONE POINT COTTON KNIT(ワンポイント コットンニット) L1225 ブラック

頭の形に合わせて自在に伸縮するニット帽は、小さい、狭いといったストレスとも無縁。さらに肌触りのよいコットンを使ったラコステのアイテムなら、チクチクやゴワゴワさえも感じません。オールシーズン使えるのもうれしいところですね。

派手すぎる服

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ある程度年齢を重ねた男性には、落ち着きや威厳を示すようなシンプルで上品な服や帽子が似合います。若い頃は勢いや雰囲気で着ることのできた派手な服とも、ここら辺でお別れをしましょう。

例えば、当時を体験している大人が着るとまるでタイムスリップしてきたかのような印象を与えかねない80〜90年代の多色使いアイテムや、街中で使うのがはばかられる蛍光色や原色のアウトドアアイテムがこれらに相当します。ほかにもスタッズだらけのバイカージャケットや、西部劇のコスプレと見間違うようなウエスタンアイテムなども手放したいところ。今すぐフリマアプリやオークションサイトに出品を!

ちなみにSmith(ポールスミス)などのやや派手な服は、紳士がそれとわかって遊んでいるわけですから問題はありません。一方、ハイブランドにも影響を与えたラグジュアリーストリートやブランドロゴを全面に押し出したSNS映えする服は急速にトレンドアウトしているため、この先は注意をしたいところです。

派手すぎない帽子

ROSA WL(ローザ ウール)ブルー

どんなスタイルにも合わせやすく、シックな色味も映えるベレー帽は、シンプルな着こなしを愛するパリジャンの御用達。2024年はあのLOUIS VUITTON(ルイヴィトン)もプッシュする注目アイテムです。写真はLAULHERE(ロレール)の一品。

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Writer執筆者紹介


松 はじめ

松 はじめ

東京・表参道のオーダーサロン「ボットーネ」オーナー。
20代で起業し、政治家、経営者、芸能人、プロスポーツ選手など自身も3,000人以上の仕立服を手がける。
映像制作、企画を行う株式会社メディコ代表。
YouTubeチャンネル「メンズファッションTV」をはじめ、オンラインスクール運営やブログなどで情報発信を行う。
著書に、リセット仕事服(技術評論社)

リセット仕事服(技術評論社)