ベレー帽 商品一覧
ベレー帽は、柔らかく、丸くて平らなフォルムで、つば(ブリムもしくはバイザー)のないことが特徴の帽子。素材にウールフェルトを用いたものが主流ですが、その他の素材を採用したものもあります。ベレー帽の起源は、一般に、スペイン・フランス国境のバスク地方にあると言われています。種類は大きく分けて二つ、バスクベレーとアーミーベレーがあります。
バスクベレーは、フランスのベアルン地方で、日よけ・風よけなどの実用品としてかぶられていたものが源流。それが、同じピレネー山脈のフランス・スペイン国境のバスク地方でも広く使われるようになりました。
のちにバスク地方を訪れたフランスのナポレオン3世が「ベレー・バスク」と呼んだことから、バスク地方の帽子として、ヨーロッパをはじめ世界中に知られるようになりました。
多くの方が「ベレー帽」と聞いてまず思い浮かべるのが、こちらのバスクベレーではないでしょうか。頭頂部(クラウン)のトップに「チョボ」と呼ばれる短いひも状の飾りが付けられているのが特長です。
ピカソ、ロダンといった画家・芸術家、日本では手塚治虫、藤子・F・不二雄など漫画家が愛用したことから、知的でアーティスティックなイメージがあるのが、こちらのタイプです。
一方のアーミーベレー(モンティベレー)は、クラウントップの「チョボ」がなく、かぶり口の部分がレザー調の素材などで縁どり(トリミング)されているのが特長です。
アーミーベレーは、ミリタリーベレーという別名からも分かる通り、主に軍隊で用いられていたタイプのベレー帽。第二次世界大戦頃から各国の軍隊に採用されはじめ、現在においても制帽として定着しています。
ベレー帽が軍用帽子として使われる理由としては、比較的安価で大量生産が可能であること、丸められて持ち運びに便利であることなどが挙げられます。また部隊や任務によって色分けをすることで、軍隊としての団結力と士気向上を図る狙いもあります。
軍用のアーミーベレーの伝統から、ベレー帽のかぶり方の違いとして、自分から見て右側を垂らすのがイギリス式、左側を垂らすのがフランス式、とされる場合があります。
バスクベレー、アーミーベレーともに、素材はウールフェルトが主流で、幅広いシーズンにわたって着用されます。他に、レザー(皮革)を用いた秋冬向けのアイテム、ニット状の編地で通気性抜群に仕上げた春夏向けのアイテムなどもあります。
ベレー帽は、服装やヘアスタイルを選ばず、老若男女を問わずかぶることのできる万能さが魅力の帽子です。時谷堂百貨では、様々なカラーや素材で仕立てた、オシャレなベレー帽を多数ラインナップしています。
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