ヒヅメ 商品一覧
フランス国家最優秀職人章(MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE)M.O.F. といえば、フランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい技術を有する職人に授与される勲章で、日本の人間国宝にあたります。
日爪ノブキさんは、2019年、このM.O.F.の帽子職人部門に日本人として初めて認定されました。当時わずか38歳。まさに、異例中の異例の快挙でした。
日本で帽子クリエーターそして活動を開始し、2009年文化庁が主催する新進芸術家海外研修制度にて千倍近い競争率の中から研修生として選出されフランスに渡る。当時M.O.F.帽子職人部門のプレジデントであったマリークレールに師事。世界最高峰の帽子アトリエで経験を積みました。
日爪ノブキさんの強みは、デザイナーと帽子職人の両方の視点を持ち、より美しいバランス・ボリューム・ディテールのプロトタイプを作りあげることができる点。
M.O.F.受章のその腕前は各方面から厚い信頼を得ており、現在では世界に冠たるありとあらゆるトップメゾンが日爪さんのアトリエのドアを叩いています。
今回そんな日爪ノブキさんが時谷堂百貨のお客様に向けて、1点1点日爪さん自身による完全手づくりのサマーブレードハットをご用意しました。
M.O.F.(MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE)の称号に裏打ちされた世界最高峰の技術が活かされたサマーブレードハットは、市販の量産品とは次元の異なる工程を経て生み出されます。
① 木型の原型づくりからスタート
これができる職人はフランスでもほとんどいません。フランス語で「トアルゴメ」と呼ばれる麻に近い素材を使って、日爪さんがフリーハンドでつくりだす原型(チップ)をもとに、フランス最高峰の帽子木型職人のアトリエ「ラ・フォルム」が木型を仕上げます。その木型が生み出す造形は実用的でありながらもアーティスティックです。
② 1点1点ブレードミシンで帽体を制作
麻とコットンを素材に日爪さんが1点1点ブレードミシンで編み上げたブレード帽体は、実に幅が細く上品な雰囲気です。通常帽体はボーラー(丸形)の形状につくられ、金型などにプレスをかけて型抜きするのが一般的。一方日爪さんの帽体は、ほぼ木型の形状通りに縫い合わされていきます。
※ブレード・・・編んだり組んだりしたテープ状の紐(ひも)のこと
※帽体・・・リボンなどの付属物を除いた帽子本体のこと
③ 日爪さんの真骨頂、型抜き
ここからがいよいよ日爪さんの真骨頂。木型に合わせた手作業による型抜きです。頼れるのは日爪さんの指先の感覚のみ。M.O.F.で評価された高度な技術が遺憾なく発揮されます。生地の張り具合が均一になるよう型抜きを行います。
日爪さんの帽子に魂が宿るワケ
日爪さんがM.O.F.を受賞するきっかけとなった作品の1つ(写真)。こちらの帽子、クラウン部分が革でできています。革をこのように複雑な形に加工することは至難の業です。この日爪さんの技術は、同じくM.O.F.を持つ、革が本職の鞄職人すらもうならせました。生地の張り具合が均一でなければ、すぐによれてしまったり破けてしまったり形が崩れてしまったりするのです。まさに日爪さんの指先の感覚だけが頼りです。
この感覚は、今回ご紹介するサマーブレードハットでも大いに活かされています。1点1点日爪さんが指先の感覚を頼りに、生地に均等なテンションをもたせながら型をとるからこそ、型崩れしづらく、丈夫で長持ちする帽子が完成するのです。
「良いもの」とは何なのか? 「本物」とは何なのか? ぜひ手に取ってご実感ください。
職人としてだけでなく、デザイナーとしても輝かしいキャリアを積み上げている日爪さん。
かつてココ・シャネルがそのキャリアを帽子作家からスタートし世界的に有名なブランドに成長したように、日爪ノブキさんが世界のファッション界にその名をとどろかせる日が来ることも、決して夢物語ではありません。その日に、日爪さんが直接手掛けた帽子が大変な価値を得ることは想像に難しくないでしょう。
そんな夢にあふれる日爪さんの帽子を、普段使いで楽しむ毎日はまさにプライスレス。いつか目玉が飛び出るような高値で取り引きされる日を夢見て、一度もかぶらず大事にタンスに仕舞うのも楽しみ方の1つです。
どちらに転んでも、日爪さんの帽子にはワクワクしかありません。この機会にぜひ1つお求めになってみてはいかがでしょうか?
M.O.F.(MEILLEUR OUVRIER DE FRANCE)の称号に裏打ちされた世界最高峰の技術によるサマーブレードハットは、3型、各2色の全6点。サイズはS,M,Lの3展開。
ご予約注文の締め切りは2022年4月1日。お届けは2022年6月中旬の予定です。この機会をお見逃しなく!
ご予約の受付を終了いたしました。ありがとうございました!