ステルコフスキー Delling(デリング)ブラウン 詳細
美しい縫製と細かな装飾。艶やかな羊皮の質感でリアルを究めたフライトキャップ。
この個性的なフォルムの帽子を見て、あなたはどんなものをイメージしますか?
作家サン=テグジュぺリの小説『星の王子さま』『夜間飛行』に出てくる登場人物や、『翼よ、あれがパリの灯だ!』で知られるチャールズ・リンドバーグの大西洋横断飛行を思い浮かべるでしょうか。あるいは、映画『永遠の0(ゼロ)』のようなゼロ戦乗りなど20世紀の戦争(世界大戦)におけるエース・パイロットたちの勇姿、日本を代表するアニメ映画作品に登場するヒーロー・ヒロインたちの活躍や大冒険を思い起こす方もいるかもしれません。
いずれにしても、このSterkowski(ステルコフスキー)の飛行帽Delling(デリング)のフォルムから、天空を縦横無尽に、自由自在に駆け回る飛行機乗りの、ゾクゾクと沸き立つような熱いロマンが感じられることは、きっと間違いないでしょう。
フライトキャップ、パイロットキャップ、ボンバーハットなどの呼称もある飛行帽は、独特のイヤーフラップ(耳覆い・耳当て)をもつことから、現代においては元来の航空用品としての役割を越えて、一般ユーザー向けの冬場の防寒アイテムとしても人気を博しています。
女性や子供が被っても似合うような可愛らしさ、一風変わったオシャレ・アイテムとして楽しめるライトなデザイン性を追求したカジュアルなフライトキャップが多い中にあって、冬の寒さの厳しい東欧ポーランドに根を下ろし、レザー素材の優位性に並々ならぬこだわりをもつ帽子ブランドSterkowski(ステルコフスキー)が提案するフライトキャップは、まさに「飛行帽」と呼ぶのにふさわしい、"本格派"の仕様になっています。
Delling(デリング)に用いられているのは、高級な羊のなめし革。羊皮はしっとり柔らかな感触で、とても肌ざわりが良く、ナチュラルで温かい生地です。空軍・陸軍・海軍の区別を問わず、現在に至るまで、定番の防寒素材として各国の軍服・軍装に採用されています。
中でもDelling(デリング)のような革製の飛行帽は、厳しい上空での環境条件にも耐えうるように設計されているため、抜群の保温性、耐寒性をもち、着用感もとても快適です。加えて帽子の内側や、額・頬・首まわりにはファー(羊毛)があしらわれ、防寒対策により好適な仕立てとなっています。
デザインは、第一次世界大戦当時の戦闘機乗りが身に着けていた飛行帽をモチーフにしたクラシカルなもの。すっぽりと頭を包み込む丸みを帯びたクラウン(帽体)は、ジェット機以前の、プロペラ機が主流の戦力だった時代を彷彿とさせるヴィンテージ感のある意匠です。後頭部の左右には短めの飾りベルト。イヤーフラップ部の長めのベルトにはバックルが付いていて、実際に耳覆いを顎下で留めて着用することができます。この細部までこだわりぬいたデザインは、ミリタリーファンも納得の仕上がりと言えるでしょう。
Sterkowski(ステルコフスキー)のDelling(デリング)には、Black、Brownと2種類のカラーバリエーションが用意されています。Blackは、羊皮ならではの艶やかな光沢のある外観が特徴。Brownは、外見にも暖かみのあるベージュ系のカラーでヴィンテージ感のある質感が魅力です。
保温性・耐寒性に優れたフライトキャップDelling(デリング)は、"通"好みの冬場のファッションアイテムとしてだけでなく、オープンカーのドライバー、自転車のユーザーにとっては実用的なヘッドギアとして活躍することでしょう。
お客様の声
私の住む近隣では、変わり種の帽子を取り扱う帽子屋さんが、残念ながらありません。そんな中、時谷堂さんを発見することができました。
街角をぶらり散歩していた際、偶然出会えたような感動です。
私事で恐縮ですが、愛犬のビーグル犬は、スヌーピーが扮する様々なキャラクターに類似して、いつもほほえましく感じています。その中で一番のお気に入りは「フライティングエース」。
今回購入したアビエーターをかぶり、愛犬のりょうまとフライティングエースになりきり、散歩に出かけようと真冬になる日を楽しみにしています。帽子は日常を超越させてくれる存在ですネ。
伊藤真奈美 様
上質で個性的なクラシックキャップを展開するポーランドの帽子メーカー「Sterkowski」。
Sterkowskiは、ポーランドの首都ワルシャワに居を構え、国内外にこだわりの帽子を提供するメーカーです。幾世代かに渡り引き継がれた帽子作りの技術と経験は、最高品質を誇る帽子を生み出し、帽子ファン達からの高い評価を獲得しています。
多種多様なクラシックキャップを展開するSterkowskiの中にあっても、特に厳選された革を素材とするレザーキャップは、きちんと手入れをすれば、時と共に柔らかさや味わいを増し、魅力的な経年変化を楽しむことができます。
被るほどに愛着が湧くレザーキャップは、あなただけの掛け替えのない一品として育ってゆくことでしょう。
熱いクラフトマン・シップと高い技術を受け継ぎ、功績を積み上げるSterkowski。
創業者の息子ジグムントは、ドイツのポーランド侵攻や、ワルシャワ蜂起、ドイツでの強制労働、共産主義による追加課税等、あらゆる時代の難局に直面しながらも、帽子作りを諦めませんでした。ジグムントは苦境にも負けず、審査委員会や技術開発グループに積極的に参加し、技術を磨きます。やがて彼の努力は大きな評価を受け、国民教育会議賞を受賞するに至ります。
彼の帽子に対する愛情は、二人の息子マレクとイェージーに引き継がれました。この親子は、帽子生産の過程において実にたくさんの技術革新を実現し、その功績により、3人はヤン・キリンスキー金賞を受賞したのです。
現在で4代目を迎えるSterkowskiは、創業当時から変わらぬクラフトマン・シップと高い技術を受け継ぎ、高品質なレザーキャップを次々と世に送り出しています。